NECとNECネッツエスアイは2026年7月27日、ITU-T(国際電気通信連合の電気通信分野の標準化を推進する部門)において、ケーブルテレビサービス向けのIPマルチキャスト放送を、5Gで2種類のMIMOを活用して無線伝送する技術の国際標準化を達成したと発表した。
築年数を経た集合住宅の多くは同軸ケーブルが配線されており、張り替えにかかる作業の負担とコストの増大が課題になっている。また、インフラが十分に整備されていないエリアでは、ケーブルテレビ回線のラストワンマイルの効率的な整備が重要となる。こうした課題を解決するため、光ファイバーによる従来の有線方式に比べて、各種コストの低減が期待できるローカル5Gを活用したアクセス方式が注目されている。

同技術は、ローカル5Gによる映像配信において、基地局から複数の受信機へ1対多で配信するマルチキャストと、1対1で配信するユニキャストを組み合わせ、周波数の利用効率を高める。さらに、マルチキャストには安定通信を重視したMIMOを、ユニキャストには高速大容量通信を重視したMIMOをそれぞれ適用するという。
NECネッツエスアイは今後もケーブルテレビ事業者と連携し、2028年を目途に国際標準化された規格に基づくケーブルテレビサービスの実用化を目指すとしている。










