
HCLTech コミュニケーション・テクノロジー・グループ ポートフォリオ&テクノロジー担当 シニア・バイス・プレジデントのドメニコ・コンベルティーノ氏
「権限管理を怠り、利用ガイドラインも整備できておらず、AIエージェントが動き続けた結果、一晩でトークン利用料が25万ドルに達した事例がありました」。HCLTech コミュニケーション・テクノロジー・グループ ポートフォリオ&テクノロジー担当 シニア・バイス・プレジデントのドメニコ・コンベルティーノ氏は、AI活用に伴うコストリスクについてこう語る。
問題の根本にあるのは、「誰が、どのAIを、どれだけ使っているのか」を組織がリアルタイムに把握できていないことだ。AIプロバイダーとの契約には、全社一括のエンタープライズ契約のように利用上限が定められているものもあれば、使った分だけ課金され、上限がない従量制のものもある。後者の場合、利用状況を継続的に監視していなければ、請求書が届いて初めて想定外の高額請求(ビルショック)に気づく事態になりかねないという。こうした懸念は現在、AI導入を阻む最大の障壁の一つとなっている。
こうした課題の解決をはじめ、通信事業者のAI導入を支援しているのがHCLTechだ。
同社は、売上高約140億ドル、世界60カ国に拠点を展開する世界有数のグローバルITサービス企業である。2024年、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)のコミュニケーション・テクノロジー・グループ(CTG)からBSS(Business Support System)を含む一部事業資産を取得し、通信事業者向けソリューションをさらに強化した。現在は、音声系サービスの構築プラットフォームやeSIM管理、不正使用検知など、旧HPE時代から培われてきた通信事業者向けソリューションの知見とAIを組み合わせ、新たなソリューションの開発を進めている。









