「AIがアーキテクチャ」 ソフォス、統合防御基盤「Sophos Fusion」を発表

AIによってサイバー攻撃の速度と規模が増大するなか、ソフォスはAIネイティブの防御システム「Sophos Fusion」を発表した。「AIそのものがアーキテクチャ」と位置付け、XDR/MDR、アイデンティティセキュリティ、ファイアウォールなどの複数製品を共通基盤で連携させ、検知・対応の高速化を図る。

セキュリティベンダーのソフォスは2026年7月16日、AIネイティブなサイバーセキュリティ防御システム「Sophos Fusion」を発表した。

同社CEOのジョー・レヴィ氏によると、2025年2月にXDR/MDR製品を提供する米セキュアワークスの買収を完了して以降、セキュリティプラットフォーム「Sophos Central」を「抜本的に作り直してきた」という。

その成果がSophos Fusionである。エンドポイント保護、XDR/MDR、次世代SIEM、アイデンティティセキュリティ、ファイアウォールなどを統合し、セキュアワークスのXDR基盤「Taegis」が持つ分析能力とSophos Centralの製品・顧客基盤を融合した。各製品は共通のデータ基盤上で連携し、他社製品から得られるデータも取り込める。

サイバーセキュリティ防御システム「Sophos Fusion」の全体像を説明するソフォス CEOのジョー・レヴィ氏

サイバーセキュリティ防御システム「Sophos Fusion」の全体像を説明するソフォス CEOのジョー・レヴィ氏

「AIがアーキテクチャ」 人間によるガバナンスも確保

ソフォス 製品およびマーケティング担当プレジデントのラジャ・パテル氏は、Sophos Fusionについて「AIがアーキテクチャそのものだ」と述べた。既存製品にAI機能を付加したものではなく、AIを介して製品やデータを連携させるシステムであるとして、4つの特徴を挙げた。

Sophos Fusionの4つの特徴。左上はソフォス 製品およびマーケティング担当プレジデントのラジャ・パテル氏

Sophos Fusionの4つの特徴。左上はソフォス 製品およびマーケティング担当プレジデントのラジャ・パテル氏

1つめは、共通のコンテキストを持つことだ。すべての制御ポイントから得られるシグナルを、リアルタイムで同じデータレイヤーに集約する。

2つめは、同期されたセキュリティだ。データがあらかじめ共有されているため、例えば端末での検知をきっかけに、ファイアウォール、アイデンティティ、メールなど複数の領域で同時に対応できるという。

3つめは、人間のガバナンス下にあるエージェント型の自律性である。脅威の調査・対応はAIエージェントが自律的に行うが、その動作はソフォスのアナリストが設定し、継続的に調整する境界条件の範囲内に限られる。対応の結果については人間が責任を負う。

そして4つめは、脅威インテリジェンスの蓄積である。同社が保護する62万5000以上の顧客組織で観測された脅威情報を、すべての顧客の防御強化に反映させる。

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