三井情報(MKI)は2026年5月26日、これまで主に通信キャリアのネットワークで利用されてきたSIMによる認証方式を用いて、企業が運用するWi-Fiネットワークへと適用領域を広げる実証実験に成功したと発表した。
企業や産業現場で利用可能な無線アクセス手段は、ローカル5G、Wi-Fi、キャリア網(LTE/5G)と多様化が進んでいる。複数の無線ネットワークが併存する環境では、認証方式や運用がネットワーク種別ごとに異なり、管理の煩雑化が課題となる。キャリアネットワークではSIM認証が標準である一方、企業が運用するWi-Fiでは証明書やパスワードによる認証が主流であり、継続的な管理負荷やセキュリティ上の懸念が生じている。
こうした背景のもと、MKIはローカル5GとWi-Fiを同一のSIM認証による仕組みに着目し、認証基盤の一元化とシームレスなネットワーク利用の実現に向けて、XACK社と共同でSIM認証によるWi-Fiクライアント認証の技術検証に取り組んだ。
具体的には、MKIがローカル5Gを導入・運用している顧客へ提供しているSIMカードを用い、XACKが開発したEAP-AKA/AKA(SIMカードの秘密鍵を用いたネットワーク認証プロトコル)対応RADIUSサーバーと組み合わせることで、Wi-Fiネットワーク上におけるSIM認証の動作を確認。三井情報のラボ環境にて検証を行い、複数のOSおよび端末種別(iOS、Android、Windows)において正常に動作することを確認したという。

期待される効果
MKIは今回の技術検証の結果を踏まえて、SIM認証を活用した認証統合の実用化に向けた取り組みを進める。Wi-FiにおけるSIM認証は、ローカル5Gとのハイブリッド無線環境にとどまらず、証明書運用の負荷軽減を求める法人オフィスや、多数端末の管理が課題となる教育機関、画面操作が難しいIoTデバイスへの認証手段等、幅広い無線利用シーンでの活用が見込めるとしている。














