ソフトバンクは2025年12月25日、「NVIDIA GB200 NVL72」を搭載したAI計算基盤を、12月22日より稼働開始したと発表した。同社はこのAI計算基盤を、顧客専用のNVIDIA GPUを搭載したアクセラレーテッドコンピューティングリソースとして提供するサービスや、SB Intuitionsの国産大規模言語モデル（LLM）「Sarashina」の商用サービスの開発などで活用する。
「NVIDIA GB200 NVL72」を搭載したAI計算基盤
NVIDIA GB200 NVL72は、1つのラックに36基の「NVIDIA Grace CPU」と72基の「NVIDIA Blackwell GPU」を搭載したラックスケールのAIコンピューティングシステム。今回稼働を開始したNVIDIA GB200 NVL72を基にしたAI計算基盤は、1224基のNVIDIA Blackwell GPUで構成されており、将来的には4000基超まで拡張することで、10.6EFLOPS（エクサフロップス）規模の計算処理能力を持つ大規模な計算基盤になる予定だという。
また、このAI計算基盤は、GPUやCPUを直接冷却する液冷構造を採用しており、発熱が大きいAIチップを効率的に冷却することで、高密度なAI処理環境で安定した性能と優れた電力効率を実現できるとしている。
