ドコモビジネスが「電話×AI」で顧客体験を強化 その3つの導入効果とは?

NTTドコモビジネスが、SaaS型コミュニケーションサービス「docomo business ANCAR」を12月より提供開始する。同社の各種電話サービスと連携が可能で、AIを活用したIVR(自動音声応答システム)や自動要約、顧客ニーズの可視化機能などを通じ、CX(顧客体験)の最大化やEX(従業員体験)の向上、顧客接点の強靭化に貢献できるとした。

NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)は2025年9月16日に記者説明会を開催し、AIを活用したコミュニケーションサービス「docomo business ANCAR」(以下、ANCAR)を12月より順次提供開始すると発表した。

ANCARは、フリーダイヤルやナビダイヤル、法人向けIP電話サービス「Arcstar IP Voice」など、NTTドコモビジネスが提供する各種電話サービスと連携できるコミュニケーションサービス。SaaS型で提供するため、拠点ごとに設備を導入する必要がなく、初期コストを抑えながらスピーディーに利用可能だという。

同サービスの特徴について、同社 執行役員 コミュニケーション&アプリケーションサービス部長の高橋聡子氏は、「AIをコミュニケーションの一部として当たり前のように使えるサービス。自然災害や人材不足、カスハラなどの課題を解決し、CX(顧客体験)の最大化やEX(従業員体験)の向上、顧客接点の強靭化に貢献する」と説明した。

NTTドコモビジネス 執行役員 コミュニケーション&アプリケーションサービス部長 高橋聡子氏

NTTドコモビジネス 執行役員 コミュニケーション&アプリケーションサービス部長 高橋聡子氏

AIを活用したIVR(自動音声応答システム)でCX最大化

“CXの最大化”に寄与する機能の1つが、問い合わせ内容をAIが識別して最適な宛先に案内する「IVR」(自動音声応答システム)だ。説明会では、「料金未払いに関するメールを受け取ったが、どう対応すればいいか」という問い合わせを、AIが不審メールだと判断し、セキュリティ担当部署につなぐデモが行われた。

従来型IVRとANCARのAI IVRの違い

また、オペレーターの通話中や夜間・祝日で電話がつながらない場合にも、24時間対応のチャットボット・ボイスボットにより、顧客の問い合わせやトラブルを迅速に解決できるとした。

24時間対応のチャットボット・ボイスボットを提供

電話で問い合わせをする際には、音声ガイダンスに従って番号を入力しなければならないケースもあるが、「通話中にスマホの番号入力画面が開けなかった」「ガイダンスが長くて覚えるのが大変で、結局オペレーターにつながる『その他』を選んでしまった」といった顧客の困りごとを解決できると高橋氏はアピールした。

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