富士通研究所は2012年5月29日、無線センサーネットワークの最大データ収集量を2.6倍にする技術を開発したと発表した。
無線センサーネットワークでは、複数のセンサーが同時にパケットを送信することにより、パケット衝突が発生する。とりわけセンサーが高密度に設置された状況では、頻繁にパケット衝突が起こり、性能が著しく劣化することが知られているという。
パケット衝突の例 |
このパケット衝突は、センサーからのデータを収集するデータ集約装置周辺に集中するため、富士通研究所では各センサーが自立的に送信電力を最適に制御する技術を開発。これにより、従来と比べて最大データ収集量を2.6倍に増加させることに成功したという。