アサヒ飲料は2011年12月27日、Wi-Fi機能を搭載した自動販売機を2012年から展開すると発表した。公共施設や商店街など多くの利用客が見込めるロケーションを中心に設置され、自動販売機の周辺で無料でWi-Fiを利用できる。
Wi-Fiを今後搭載していくのはアサヒカルピスビバレッジの自動販売機。展開エリアは仙台、首都圏、中部、近畿、福岡の5エリアが中心で、順次全国に拡大していく予定だという。設置台数は初年度が1000台で、5年以内に1万台超を目指す計画だ。
Wi-Fi搭載自動販売機には、タケショウが運営する無料ワイヤレス通信サービス「FREEMOBILE」の専用ルーターが搭載されており、スマートフォンやノートPCなどWi-Fiに対応したすべての端末で、無料でインターネット接続が可能。また、WPA2-PSKでの暗号化に対応し、セキュリティ面でも万全を期しているという。さらに、インターネット接続時に、ルーター内に保存された商品情報や地域情報などのコンテンツを表示する「リダイレクト機能」にも対応し、設置先店舗や地域のPRなどにも活用できる。
アサヒ飲料では、Wi-Fi機能の搭載により「情報発信基地としての機能」を自動販売機に付与し、「自動販売機の設置先や清涼飲料を購入するお客様の利便性向上を図るとともに、地域社会の活性化や災害時の情報インフラとしても貢献するなど、新たな自販機事業のモデルを構築していきたい」としている。