IIJなど3社、防犯・防災・見守り機能を搭載した次世代街灯「Smart Pole」の実証実験

Secual、ギガプライズ、インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の3社は2023年10月17日、Secualが提供する防犯・防災・見守り機能を搭載した次世代街灯「Secual Smart Pole(セキュアルスマートポール)」に関する実証実験を共同で開始すると発表した。新たな機能開発や、Smart Poleを活用した新たなサービス開発が目的だ。

IIJの白井データセンターキャンパス(千葉県白井市、以下、白井DCC)にSmart Poleを設置し、白井DCCで運用している無線通信技術の実験施設やエッジコンピューティングの基盤などの新たなIT・ネットワーク技術を用いて、これまでにない利用形態の創出や活用範囲の拡大に向けて検証を行う。

(1)Smart Pole、(2)マイクロデータセンター、(3)Starlink

(1)Smart Pole、(2)マイクロデータセンター、(3)Starlink(スターリンク)

Smart Poleは、内蔵されたカメラで周囲の異常を検知し遠隔で知らせる防犯機能や、気象庁の災害情報と連動して警告灯を点滅する防災機能などネットワークを活用した多彩な機能を備えた次世代街灯で、これまでに分譲地や公園などでの導入実績がある。2021年4月に、Smart Poleを提供するSecualと集合住宅向けにインターネット接続サービスを提供するギガプライズは、新しい街灯モデルを共同開発することで合意し、公衆Wi-Fiを使った通信インフラの提供や人流・混雑の測定など、より広い分野での利活用に取り組んできた。

このたび新たに、ネットワーク事業者であるIIJが参画し、Smart PoleとIIJのネットワーク技術を中心とした知見を融合して新たな価値を創出し、安心・安全かつ持続可能な街づくりの実現に向けて実証実験を進める。

白井DCCには、プライベートLTE、LoRaWAN、Wi-Fi 6など次世代無線技術を実験的に使用できる施設や、エッジコンピューティングの基盤として利用できるマイクロデータセンター、衛星ブロードバンド「Starlink」など、最先端の技術検証を行える環境が整っている。こうした新たなIT・ネットワーク技術をSmart Poleと組み合わせることで、例えば、有事においてブロードバンド回線が利用できなくなった場合、居住者にインターネットサービスを継続して提供できる仕組みや、マンションのDX化で活用が見込まれる防犯・スマートロック製品などとの通信連携など、幅広い活用目的で検証を進める。

なお、IIJでは本実証実験を通して、2024年度に不動産および不動産管理業界向けマンションDXソリューションの商用化を目指し、Secualおよびギガプライズと連携して導入・運用保守体制作り等を進めていくとしている。

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