SSL(またはTLS)はオンラインバンキングやショッピング、電子メールやリモートアクセスなど、Webサービスのセキュリティに使用され、セキュリティの強化や個人情報の保護を目的に、使用されるようになってきました。セキュリティにSSLを導入するオンライン取引やサービスが増えるにつれ、SSLが適用されたサービス自体に対するDDoS攻撃も増加傾向にあることから、当然、以前にも増してDDoS攻撃に対する注目が高まっています。
こうした攻撃の一部は、実際にはごく一般的なフラッド攻撃やTCP接続ベースの攻撃であり、すでに長年にわたってテキストサービスのセキュリティやメッセージの妨害に使用されてきた手法が用いられています。一方、SSL自体を対象にした攻撃も確認されています。ここでは、新旧どのような手口が使用され、どのような形でSSLによって保護されたサービスが阻害されているのかを検証します。