原田産業株式会社PTP時刻同期のメカニズムとアプリケーションについて

近年、様々なアプリケーションにてより同期精度の高いPTPの活用が広がっておりますが、実はその原理を理解することがPTPネットワークを構築する際に出てくる様々な疑問の解決に役立つこととなります。

『時刻同期』とは、将来のイベントを実行するための2つ以上の物の時間調整です。例えば、2名の人がその日の午後6時に夕食で会うことにした場合、この2人は、まずその予定を立てる時に時計を同じ時刻に合わせ、時計が同じタイミングで動くようにします。さもないと、時差によって約束の午後6時に会うことが出来ません。

時刻同期には起点時刻である最初の時間調整と、それ以降の周波数の調整が含まれています。時刻同期がないと、以降の予定を確実にすることは出来ません。私たちの日常生活では、時刻同期の精度は秒・分・時間の範囲になりますが、電子機器の場合、精度はアプリケーションに応じてミリ秒・マイクロ秒・ナノ秒の範囲になります。例えば、5Gネットワークの場合、基地局間の同期は3マイクロ秒以内が必要となります。

ここでは、イーサネットまたはIPネットワークで使用されるPTP(Precision Time Protocol-IEEEE1588v2)との同期方法についてご説明します。

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