――1996年にアクシスコミュニケーションズが世界初のIPカメラを発売してから30年近くが経ち、その用途は格段に広がっています。共同創業者のグレンさんは当時、現在のような使われ方を想像していましたか。
グレン 最初に開発した時には考えもしなかった広がりを見せるということは、どんな製品にもあり得ます。しかし、その全てをカメラメーカーが担うのは難しいことです。当社の場合は、カメラ映像を活用するアプリケーションを開発するパートナーの力がユースケースを広げる原動力になりました。
――アクシスコミュニケーションズでは、多くのパートナーを呼び込むために、どんな仕掛けをしてきたのですか。
寺田 アプリ開発基盤である「AXIS Camera Application Platform(ACAP)」の提供です。ソフトウェア会社に対して我々のアーキテクチャをすべて開示しており、パートナーはデベロッパーキットを活用して、使いたい機能を開発できます。日本にも多くの開発者がいます。