NTT西日本は2024年1月18日、令和6年能登半島地震における通信サービスの復旧対応について、記者会見を開催した。
通信ネットワークは、通信サービスの起点となる通信ビル、通信ビル間をつなぐ中継伝送路、そしてユーザーへ通信を届ける電柱・ケーブルなどで構成されているが、今回の地震により、通信ビルが停電。また、土砂崩れなどにより中継伝送路やケーブルが損傷し、大規模なサービス障害が発生したという。
これを受け、同社は通信設備の応急復旧を実施。「被災地の救済において、特に重要となるモバイル各社の応急復旧を優先的に対応してきた」とNTT西日本 代表取締役常務 常務執行役員 設備本部長の桂一詞氏は説明した。
停電した27棟の通信ビルのうち、24棟のビルで応急復旧を完了。また、1月3日時点で16区間の中継伝送路が損傷していたというが、すでに13区間の応急復旧を実施済みとのこと。「緊急的に応急復旧すべき箇所については、大部分が完了した」と桂氏は述べた。