世界的な娯楽コンテンツの1つであるカラオケ。1990年代には、専用回線を介して楽曲や映像を配信できる「通信カラオケ」が誕生。楽曲をリアルタイムに配信できるため、発売日と同時に新曲の配信・演奏が可能になった。
この通信カラオケのリーディングカンパニーが、業務用通信カラオケ「DAM」シリーズの開発を手掛ける第一興商だ。2002年には、選曲・予約などを行える電子目次本「デンモク」を提供開始するなど、ICT技術を活用したカラオケの“進化”に貢献してきた。「数多くの楽曲や映像などのコンテンツが配信されている。今や通信がないとカラオケが成り立たない」と第一興商 開発本部 DAMシステム部 部長の菅野光則氏は強調する。
また、エルダー(高齢者向け)ビジネスにも力を注いでおり、生活総合機能改善機器「DKエルダーシステム」は全国2万7000カ所以上の介護施設・公民館などに導入されている。
そして今年3月、DAMのコンテンツ配信基盤に「docomo MEC Compute E(以下、Compute E)」を導入し、同年11月より運用を開始すると発表した。
Compute Eは、大容量データを遅延なく処理できるdocomo MECの特徴に加え、データ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform(SDPF)」と連携できる従量課金制のサービス。
SDPFのストレージサービス「wasabiオブジェクトストレージ」や、ノーコードでAIデータ分析モデルを開発できる「Node-AI」などを組み合わせることで、「セキュアかつ安価にデータを保管・分析できる」とNTTコミュニケーションズ(NTT Com) プラットフォームサービス本部 5G&IoTサービス部 開発オペレーション部門 部門長の西田卓爾氏は自信を見せる。