ソフトバンク宮川社長が説く“AI時代”のシステム刷新 「燃えない街づくり」の発想が重要

ソフトバンク 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川潤一氏

ソフトバンク 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川潤一氏

宮川氏は講演の冒頭、1871年に発生したシカゴ大火災を引き合いに出した。焼失した街を元通りに復元するのではなく、防火を前提とした都市へ再設計した歴史を紹介し、「AI時代の企業システムも同様に、従来システムの延命ではなく、新たな基盤へ作り替える発想が必要だ」と述べた。

単なるクラウド移行やアプリケーション更新ではなく、AIを前提としたシステムアーキテクチャへのモダナイゼーションが必要だという。

1871年のシカゴ大火災

1871年のシカゴ大火災

急速なAI進化がシステム刷新を迫る

企業がシステムの作り替えを迫られている背景には、生成AIの能力が極めて短期間に向上していることがある。「人類が250年かけて達成したIQの進歩を、AIはわずか3年で駆け抜けた」。宮川氏はこう述べ、「プレAGI(汎用人工知能)時代」から「ポストAGI時代」への転換点に差しかかっているとの認識を示した。

そのうえで、人間が設計・運用することを前提としてきた従来型システムは限界を迎えつつあると指摘。「AI自身が構築し、AI自身が守れるシステムへと根本的に変えなければならない」と語った。「サイバーセキュリティはサステナビリティの一丁目一番地だ。企業全体として止まらないIT基盤を構築することが求められる」

無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。