MetaとNEC、住友電気工業(住友電工)が2026年9月22日、新たな大西洋横断海底ケーブル「Petal(ペタル)」を発表した。
Petalは米国とフランスを結ぶ総延長約7000kmの海底ケーブルシステムで、2029年の運用開始を予定する。発表によれば、伝送容量は毎秒1ペタビット(1Pbps)級。現在、最大の容量を誇る大西洋横断ケーブルは約500Tbpsであり、その約2倍に当たる。
伝送容量を一気に引き上げる秘訣は、マルチコア光ファイバーだ。一般的な光ファイバーのコア(光の通り道)は1つだが、2コアの光ファイバーを採用する。
9月24日に開催した記者説明会で、NEC 海洋事業開発統括部 ディレクターの鹿島崇宏氏は、「24ファイバーペア(FP)に2コアを適用した48コアペアの構成により、ペタビット級のシステムを提供する」と述べた。

MetaとNEC、住友電工は2020年代前半に、世界で初めて24FPを採用した大西洋横断ケーブル「Anjana」を共同構築している(2024年に運用開始)。このAnjanaの24FP構成に2コアファイバーを導入することで、2倍の伝送容量を実現する計画だ。

また、NECと住友電工は2023年にGoogleと共同構築した太平洋横断ケーブルの一部区間で、業界で初めて2コアファイバーを採用している。Petalはマルチコアの商用導入としては2例目で、全区間をマルチコアファイバーで構成する初の海底ケーブルシステムとなる。
Petalの建設では、Metaがケーブルシステムのオーナーとしてプロジェクトの推進、NECがシステム全体の設計・構築、住友電工が2コアファイバーの供給を担う。フランス側の陸揚げではOrangeが協力する。