NECは2026年5月12日、2030年中期経営計画を発表した。
長期経営目標として、Non-GAAP営業利益の年間平均成長率(CAGR)を15%に設定。2030年度のNon-GAAP営業利益率は15%超を目指し、2030年度のNon-GAAP営業利益を2025年度比で「オーガニックで倍増させる計画だ」とNEC 取締役 代表執行役社長 兼 CEOの森田隆之氏は説明した。
この成長戦略の背景にあるのは、AI産業革命の本格化と地政学的緊張の常態化によるパラダイムシフトだ。「脅威と機会が同時に拡大している状況にある」と現状認識を示したうえで、「AIの社会実装と新たな安全保障の技術実装、この両者の相互作用による継続的進化を強みに成長を実現していく」と森田氏は強調した。

まずAIについては、「資本市場ではアンソロピックショックに象徴されるように、テックサービス企業の将来性を懸念する状況となっており、主要なテックサービス企業の時価総額が年初来で約80兆円消失した。我々もその例外ではない」とする一方、「グローバルで45兆円を超える規模のAIサービスの市場が新たに生まれる」と説明。「優勝劣敗により、勝つ企業と負ける企業が鮮明になる」が、NECは勝者を目指すとした。
NECの事業セグメントは、「ITサービス」と「社会インフラ」の大きく2つで構成されているが、AIの社会実装を担うITサービスでは売上収益についてはCAGR3~5%、2030年度のNon-GAAP営業利益率は20%程度を計画する。
