エクイニクスは2024年4月24日、 同年9月に品川キャンパス（港南地区）へ International Business Exchange（IBX） データセンター（DC）「TY15」を開設すると発表した。
TY15は、完全稼働時には首都圏エリアで最大規模の3700キャビネットの収容能力を備え、多様な冷却ニーズに対応できるDC。都内最大のネットワークエコシステムをもつ「TY2」に1.5kmと近接しており、両DCはダイレクトにファイバーで接続されるため、都内最高クラスのネットワークエコシステムのさらなる拡張や活用が可能となるとしている。
主要クラウドサービスに低遅延で接続できるほか、相互接続サービス「Equinix Fabric」により、同社が世界に展開している260以上のDCに接続することも可能だという。
また、多大な計算資源が求められるAI導入に対応するため、TY15では空調設備として高効率空冷チラーを導入し、チラーからCRAH（コンピュータルーム用エアハンドリングユニット）までをループ冷水配管システムで構成。これにより、高効率な冷却を実現し、DCのPUE（電力使用効率）の効果的な改善を実現できるという。また、ループ冷水配管システムを活用することで、液体冷却システム（Liquid Cooling System）への対応が可能となるとのこと。
さらに、DCの最重要設備であるUPS（無停電電源装置）において、大容量UPSかつ高寿命なリチウムイオン電池を採用することで、設備更新サイクルを短縮し、環境負荷低減を図るという。既存の国内エクイニクスのDCと同様、TY15においても100%再生可能エネルギーを達成しており、同社の温室効果ガスプロトコルの原則に基づく再生可能エネルギー証明書である「グリーンパワーレポート」を利用できるとのこと。