ドコモの動画配信サービス「Lemino」をオブザーバビリティはどう支えているのか ドコモとNew Relicが講演

アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)は、2024年6月20日・21日の2日間、千葉・幕張メッセで「AWS Summit Japan」を開催した。AWSに関する最新の知見やベストプラクティスが一堂に会する日本最大級のイベントだ。

多くのセッションが開催されたなか、20日の「ドコモ流 BizDevOps 実現へ向けた戦い クラウド & オブザーバビリティジャーニー」には、NTTドコモの事例を知ることができるとあって多くの聴衆が詰めかけた。

ドコモ「Lemino」リニューアルを支えたNew Relic

NTTドコモは、従来の「dTV」をリニューアルする形で映像配信サービス「Lemino」を2023年4月にローンチした。リニューアルのポイントは2点。1つは、クラウドシフトによる低コストでの大規模配信の実現だ。

NTTドコモ「Lemino」リニューアルのポイント

NTTドコモ「Lemino」リニューアルのポイント

dTVでは構成上の制約により同時視聴数は100万までに限られていた。Leminoではスポーツや音楽ライブ等の生配信など、コンテンツを強化するのに伴い、1000万人規模の同時視聴を目指すうえで、システム上の制約が発生しない構成を、合理的なコストで構築する必要があった。

もう1つは、ビジネス部門(Biz)、開発部門(Dev)、運用部門(Ops)の連携、つまり「BizDevOps」による顧客価値の向上だ。dTVではウォーターフォール型開発で機能改善に数カ月かかっていたが、Leminoでは各部門が円滑に連携することにより高速にPCDAサイクルを回して、プロダクトをアジャイルに改善していくことを目指した。

この2つの目標を達成するために選ばれたのが、オブザーバビリティプラットフォームのNew Relicだ。

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