「楽天モバイルが堅調に推移している」。楽天グループは2024年8月9日、2024年度第2四半期(Q2)の決算説明会を開催し、代表取締役会長兼社長 最高執行役員の三木谷浩史氏はこう力説した。
その論拠として三木谷氏が強調した点の1つが、マーケティング前キャッシュフロー(PMCF)の黒字化だ。PMCFとは、楽天モバイル契約者によるグループサービスの利益押し上げ額と、マーケティング費用やショップ費用等の顧客獲得費用を加味したキャッシュフローのことだという。このQ2にPMCFが初めて黒字化した。
楽天モバイルの契約回線数は8月7日時点で770万に達し、今年度Q2の売上収益は前年同期比29.9%増の680億円、またNon-GAAP営業利益は194億円改善してマイナス600億円だった。
契約数については、若年層の好調が目立つという。30~34歳、35~39歳については人口対契約回線比がすでに10%に到達し、23~29歳も10%が見えてきた。
三木谷氏は「インターネットヘビーユーザー(である若年層)はどんどん楽天モバイルに入ってきている」と話し、楽天グループの他のサービスの利用拡大にさらに弾みがついてくるという見方を示した。