HPEが新「分散サービススイッチ」発表、AMD PensandoのDPUを搭載

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は2025年5月29日、HPE Aruba Networkingの有線および無線ポートフォリオの増強、および新しいモデルのHPE Aruba Networking CX 10040 分散サービススイッチを発表した。

HPE Aruba Networking CX 10040 分散サービススイッチ

HPE Aruba Networking CX 10040 分散サービススイッチ

HPE Aruba Networking CX 10040は、AMD Pensandoの組み込み型プログラマブルデータ処理ユニット(DPU) を搭載している。セキュリティやネットワークサービスの処理をDPUへオフロードすることにより、複雑なAIワークロード処理を実行するためにリソースを解放する。発表によれば、従来のネットワーキングおよびセキュリティソリューションと比べて、スケールとパフォーマンスを2倍に向上させるという。

HPEはこのほか、キャンパススイッチとWi-Fi 7 アクセスポイントのラインナップ強化も発表した。

HPE Aruba Networking CX 6300シリーズキャンパススイッチは、暗号化プロトコル、高精度タイミング、アプリケーション認識および制御(ARC)機能を備える。1台のスイッチで複数タイプのデータセキュリティ、ボリューム、帯域幅のSLA(サービスレベルアグリーメント)を満たすことが可能だ。ポート構成等が異なる4つのモデルを用意しており、狭小な場所に設置することができ、厳しい環境で最大の容量とパフォーマンスを発揮するという。

新しいWi-Fi 7 アクセスポイントは、屋内向けのHPE Aruba Networking 720および740シリーズ、ならびに屋内・屋外向けの760シリーズを発表した。

独自のネットワークスライシング機能であるDynamic Application Prioritization(動的なアプリケーション優先制御)を搭載。動的にアプリケーションの優先順位付けを実行し、AIやクラウドアプリケーションのリアルタイムコンピューティングに必要な優先伝送とパフォーマンスを実現する。

HPE Aruba Networking 760シリーズは柔軟な無線およびアンテナモードを備え、屋内/屋外および産業環境向けに設計されている。法規制のため、屋外モデルの日本での販売は未定だ。

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