最大18.67Gbpsの超高速通信を実現! “フルシナリオ”のAPでWi-Fi 7の準備を進めよう

場所を問わない働き方や移動時間の削減など、Web会議は我々に様々な恩恵をもたらした。フルHD(1080P)や4K映像に対応したWeb会議システムの普及も今後予想されるなど、大容量映像がビジネスシーンに果たす役割はますます大きくなっていくだろう。

大容量映像を快適に利用するためには、安定した高品質なネットワーク環境が不可欠だが、「Wi-Fi 5やWi-Fi 6/6Eの能力では、トラフィック需要の伸びに追い付くことは難しいです」。こう指摘するのは、ファーウェイ・ジャパン ICTマーケティング&ソリューションセールス部 ネットワークソリューションセールス部 部長の張童軍氏だ。

法人ビジネス事業本部 ネットワークソリューション&セールス部 シニア ソリューションマネージャーの陶垚氏

(左から)ファーウェイ・ジャパン マーケティング&ソリューション本部 ネットワークソリューションセールス部 ソリューション スペシャリスト 小西大介氏、ICTマーケティング&ソリューションセールス部 ネットワークソリューションセールス部 部長 張童軍氏、法人ビジネス事業本部 ネットワークソリューション&セールス部 シニア ソリューションマネージャー 陶垚氏

この課題を解決しうるのが、今年1月にWi-Fi Allianceが認証プログラムをスタートさせた「Wi-Fi 7」だ。Wi-Fi 5やWi-Fi 6/6Eでは、チャネル帯域幅が160MHzに限定されていたが、Wi-Fi 7ではその倍の320MHzを使用できる。変調多数値は4096QAMと、Wi-Fi 6/6Eと比較して20%以上拡大する。

また、複数のRU(リソースユニット)を1つの端末に割り当てる「マルチリソースユニット(MRU)」や、2.4/5/6GHzという3つの周波数を同時利用できる「マルチリンクオペレーション(MLO)」などの新機能も搭載されている。

特徴

Wi-Fi 7の特徴

アクセスポイント製品を豊富にラインナップ

このWi-Fi 7に対応するアクセスポイント(AP)をいち早く提供しているのが、ファーウェイである。まず目を見張るのが、そのラインナップの豊富さだ。同社は、「AirEngine」という名称でWi-Fi 7対応APを展開している。

同社のフラグシップモデル「8771-X1T」は、12の空間ストリーム数を持つ屋内向けAPで、最大速度は18.67Gbps。最大速度13.66Gbpsのハイエンドモデル「6776-57T」も取り揃える。ミッドレンジモデル「5776-26」「5773-21」の最大速度は、それぞれ6.45Gbps、3.57Gbpsだ。

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ファーウェイのフラッグシップモデルAP「AirEngine 8771-X1T」

そのほか、RFIDやZigBeeなどにも対応するIoT向け屋内AP「6776-58TI」も今年度中に販売予定だ。「お客様の環境や用途によって最適な製品を選択できます。こういった提案をできるベンダーは我々だけだと自負しています」と張氏はアピールする。同社のAPは、教育や医療、一般的なオフィスなど様々な業界に導入されているという。

もちろんWi-Fi 7対応のPCやスマートフォンの普及はまだ始まったばかりだが、ファーウェイ製のWi-Fi 7対応APを今整備する意義は大いにある。なぜなら、第三者検証機関のTolly社によると、Wi-Fi 6対応端末においても、Wi-Fi 7対応APに接続すると、Wi-Fi 6対応APとつなぐ場合と比べて平均パフォーマンスが約30%アップするからだ。Wi-Fi 7の変調方式は、デジタル変調信号の品質を示すエラーベクトル振幅(EVM)がWi-Fi 6より優れているため、「端末の受信強度が上がり、通信を阻害するノイズが減少します。その結果、スループットが上がるのです」と張氏は理由を説明する。

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