Wi-Fi 6Eは、早ければ2022年の秋ごろに解禁される見通しだ。Wi-Fi 6E対応端末は国内でいつ頃から買えるようになるのか。
北米や欧州の一部等ではWi-Fi 6Eは解禁済みであり、すでにWi-Fi 6Eに対応したPCやスマートフォン、通信モジュールが市場に登場している。Wi-Fi 6Eをサポートするチップセットは、クアルコム等が2021年から量産化している。
Wi-Fi 6Eで新たに追加された周波数は国によって異なるが、5925~7125MHzの1.2GHz幅の範囲内ということは共通している。例えば北米と韓国は1.2GHz幅すべて、欧州は5925~6425MHzの500MHz幅のみだ。
クアルコムシーディーエムエーテクノロジーズ マーケティング スタッフマネージャーの西村文克氏によれば、「どのWi-Fi 6E対応チップセットも1.2GHz幅すべてに対応しており、ソフトウェア制御で各国の事情に合わせている」。欧州と同様の割り当てとなる日本では「500MHz幅のみ動くように制御した端末が販売される。技術的には、メーカーが6GHz帯を有効にすれば使える状態だ」。
つまり、国内でもWi-Fi 6E対応チップセットを搭載した端末は、以前から流通している。では、告示前にそうした端末を入手し、解禁後に6GHz帯を有効化してWi-Fi 6E 対応端末として使用することは可能なのか。
答えは「否」だ。国内では技術基準適合証明(技適)を受けた機器以外は使用できないためである。