2024年以降に登場が見込まれる無線LANの次世代規格「Wi-Fi 7」は標準化と並行して、MediaTekやBroadcomが対応チップセットを発表するなど、具体的な製品開発がすでに始まっている。
中国でWi-Fi 6製品の出荷台数1位を誇るRuijie Networksも、そんなベンダーの1つだ。同社のブースでは、社内試験中のWi-Fi 7アクセスポイント「RG-AP9860」が展示されていた。
最大通信速度は、19.31Gbps。同社のWi-Fi 6製品に比べて、480%の性能向上が見込めるという。ストリーム数は14で、18のアンテナアレイを内蔵している。また、スループットのみならず、通信遅延も5msに短縮。Wi-Fiの活用用途を大きく広げることが期待される。
Wi-Fi 7は、先ごろ日本でも利用が解禁されたWi-Fi 6Eと同様、6GHz帯を使用する。前述の19.31Gbpsは、2.4GHz帯、5GHz帯と6GHz帯のすべてを束ねて用いた際の最大速度だ。
Wi-Fiアクセスポイントのほか、データセンタースイッチなど幅広いネットワーク製品を開発・提供するRuijieだが、同社のラインナップには携帯電話ネットワーク向けもある。
ブースで展示されていたのが、「屋内5Gスモールセル End to Endソリューション」だ。チャイナモバイル、チャイナユニコムが、Ruijieの5Gソリューションを導入しているという。
これは、4Gおよび5G RAN(無線アクセスネットワーク)を構成するためのBBUユニット、pHUB、pRRU等をトータルで提供するもの。日本での具体的な展開時期・方針等は現在検討中だという。