IP Infusionは2020年5月19日、ホワイトボックスハードウェアと「DANOS-Vyatta edition」から構成される新ソリューション「Open SD-Edge Platform」を提供開始すると発表した。
Open SD-Edge Platformは、サードパーティのSD-WAN、 ルーティング、 VPNをサポートし、汎用機器上のファイヤーウォールに対応しているため、設置・構成・保守において専門のITスキルが求められる独自仕様の機器やソフトウェアが不要になるという。
これにより、多彩なシーンでのuCPE(Universal Customer Premise Equipment、汎用顧客構内設備)の導入を支援。 運用の簡素化、仮想化サービスのアジャイル実装、CAPEX(設備投資)の抑制、TCO(総所有コスト)の低減を実現できるとしている。
DANOS-Vyatta editionは、米通信事業者AT&Tの「Vyatta」のソースコードをオープンソース化した「DANOS」をベースとして開発されたソフトウェアで、現在、AT&Tの商用ネットワークに設置されている複数のホワイトボックス上で商用運用されている。
2020年は、以下3件の「Open SD-Edge Platform」の提供を予定している。
●ヴァーチャルSDエッジ:2020年第2四半期に一般提供開始
仮想フォームファクターで提供され、パブリッククラウドまたはプライベートクラウドにVPNをセキュアに拡張し、WAN、セキュリティ、CG-NATの拡張性に優れた機能を実現する。
●ブランチSDエッジ:2020年第3四半期に一般提供開始
ホワイトボックスまたは仮想フォームファクターで提供され、 企業のブランチオフィス間をセキュアに接続するとともにワークロードをクラウドに移行させる。
●ユニバーサルSDエッジ:2020年第4四半期に一般提供開始
セキュリティ、SD-WAN、WAN最適化などのユースケースにおける、企業のエンタープライズ/ブランチの接続性のためのクラウドマネージドuCPEで、サードパーティによるVNFサービス追加を可能とする柔軟性を備える。