Sigfox運営企業、KDDIとKCCSなどから2500万ドル調達 「接続デバイス1億台を目指す」

LPWAネットワークのSigfoxを展開する仏UnaBizは2024年8月8日、新たにKDDI OPEN INNOVATION FUND 3号(KOIF3号)と京セラコミュニケーションシステム(KCCS)などから、合わせて2500万米ドルの資金調達を行うことを発表した。

UnaBiz CEO兼共同創設者のヘンリ・ボン氏

UnaBiz CEO兼共同創設者のヘンリ・ボン氏

この資金調達は、同社のプレシリーズCラウンドとして行われ、最終的な調達は今年10月までに完了する予定という。発表に先立つ8月6日、UnaBiz CEO兼共同創設者のヘンリ・ボン(Henri Bong)氏が来日しメディア向けにブリーフィングを行った。

「投資にシビアな状況のなか、(2社が)我々を選んで投資してくれたことは誇らしい」と、ボン氏は今回の出資を喜んだ。KDDIは傘下のソラコムがSigfoxを利用したサービス「SORACOM Air for Sigfox」を提供しており、KOIF3号はUnaBizが2021年に実施したシリーズBラウンドでも出資を行っている。また、KCCSはSigfoxの国内オペレーターとして基地局整備や独自ソリューションを展開しており、UnaBizとはきわめて深い関係にある。

UnaBizの資金調達の経緯(※初出時から画像を差し替えています)

UnaBizの資金調達の経緯(※初出時から画像を差し替えています)

ボン氏は、「当社はシンガポールで立ち上がりフランス企業(Sigfox社)を買収したが、日本のメンタリティにあふれた会社。UnaBizが存在できるのは日本のみなさんのおかげ」と、日本の投資家やパートナー企業、ユーザー企業に感謝の意を表した。2022年12月に終了したシリーズB延長ラウンドで行った資金調達により、すでに日本企業からの出資比率が約28%に達していたが、今回の2社の出資によりその割合はさらに増えたことになる。

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