ソフトバンクは2022年4月27日、海外で事業を展開する企業向けに、国際データネットワークサービス「SD-CORE(aryaka)」(エスディーコア・アリアカ)の提供を開始したと発表した。
SD-CORE(aryaka)は、企業向けにSD-WANサービスを提供する米Aryaka Networksが世界規模で展開するコアネットワークを活用したサービス。Aryakaのルーターでインターネット回線に接続するだけで、Aryakaのコアネットワークと接続できる。
SD-CORE(aryaka)の構成イメージ
Aryakaのコアネットワークおよび接続拠点(PoP)はアジアや欧米諸国など世界中に展開されており、多数の国や地域に拠点を持つ企業でも、各拠点の最寄りのPoPに接続することで同社のコアネットワークを利用できる。
これを経由して、拠点間通信のほか、AzureやAWS、Alibaba等のクラウド上のリソースにもアクセス可能だ。WAN高速化機能を持つAryakaのコアネットワークを活用することで、高速かつ安定した通信が可能になり、長距離通信において起こり得るデータ通信の遅延現象を解消できるという。
また、専用ソフトウエアをPCやスマートフォンにインストールすれば、自宅や外出先など場所を問わず、企業のネットワークにアクセスすることができる。
ユーザーは、本サービス専用のポータルサイトから拠点に設置するルーターやコアネットワークの通信状況および設定情報を可視化し、一元管理が可能。ソフトバンクが日本語と英語に対応する各種サポート窓口を設置しており、24時間365日体制で導入後の保守・運用サービスを行う。
使用する帯域によって異なる複数のメニューがあり、20Mbpsまで、100Mbpsまで等の基本メニューを選択すると、コアネットワークと拠点に設置するエッジ機器、ポータルがパッケージで提供される。利用料金は対地数によって異なる。また、エッジ機器の冗長化、IaaS/SaaS接続、リモートアクセスといったオプションメニューを組み合わせることが可能だ。