KDDIは2026年10月27日~28日にかけてビジネスイベント「KDDI SUMMIT 2026」を開催している。開幕前日の10月26日、メディア向けに展示エリアの内覧会を実施した。
会場でまず目を引いたのが、フィジカルAI・ロボティクスの展示ブースだ。KDDIのオンラインショップの物流センターを模したデモでは、双腕ロボットがスマートフォンを掴み、緩衝材とともに段ボール箱に入れて封をした後、それを台車に詰め込む一連の動作を披露していた。
ロボットが実際の作業で収集したデータに加え、実データの特徴を模倣して人工的に生成した合成データをAIの学習に用いることで、学習にかかるコストや時間を抑えながら、ロボットの性能向上を図っているという。

小売店での活用を見据えたヒューマノイドロボットのデモも行われていた。マイクに向かって「緑茶をください」と話しかけると、ロボットが背後の棚から緑茶を取り出し、手元まで運んでくれる様子が紹介された。
説明員によれば、AIエージェントが利用者の指示を理解してロボットの行動を計画し、画像・映像などの視覚情報と言語による指示を基にロボットの動作を生成するAIモデル「VLA(Vision-Language-Action)」が、その計画に沿って具体的な動作を制御しているという。

生成AI「Gemini」を搭載した別のヒューマノイドロボットは、来場者との自然な対話が可能だ。「高輪ゲートウェイ駅周辺のおいしい飲食店を教えて」と喋りかけると、お勧めの店舗を詳細情報にアクセスできるQRコードとともに紹介してくれた。将来的には、来場者の性別や年齢などを推定し、1人ひとりに合った展示を案内することを目指しているそうだ。

接客スキルの向上を支援するAIアバターも紹介されていた。AIアバターを相手に接客のロープレを行うデモでは、「予約していますか?」と発言すると、「接客では『ご予約はされていますでしょうか?』とお伝えしましょう」と提案してくれた。ロープレの内容は利用者自身で作成することも可能で、まずは全国のauショップにおけるCS(顧客満足度)向上へ活用していく方針だ。
