青森地震でNTT青森八戸ビルの鉄塔が損傷 「倒壊リスクは低いが補修に3週間」

NTT東日本は2025年12月11日、12月8日に発生した青森県東方沖を震源とする地震に伴う、青森県八戸市の「NTT青森八戸ビル」への影響について記者説明会を開催した。

同社によれば、地震発生後、NTT青森八戸ビルの屋上に設置された鉄塔に損傷が見つかった。倒壊のおそれがあることから、ビル周辺の48世帯に避難が促され、八戸市内の国道45号の一部区間で通行規制が行われている。

その後、NTT東日本がドローンを用いてビルを調査したところ、鉄塔を固定しているボルト周辺に複数の損傷が見つかったほか、ボルトの破損も確認されたという。

鉄塔の損傷状況①

また、鉄塔を支えている4本の支柱のうち、北側の支柱にも損傷が見られた。ただ、取締役 執行役員 ネットワーク事業推進本部長の石田信吾氏は、「現時点では鉄塔が直ちに倒壊する可能性は低いと考えられる」と説明した。

鉄塔の損傷状況②

今後は、損傷箇所や支柱同士の連結部を補修する計画だが、作業には約3週間~1カ月を要する見通しだという。

補修に要する期間は約3週間

また、水道管の破損によりビル内が浸水しており、「当社の社員もビルに立ち入れていない状況。ビル内の通信設備が損傷した場合、修理ができないため、一部サービスに影響が出る可能性がある。ただ、安全にビルへ入れるルートの確保を進めており、対応を急ぎたい」と石田氏は話した。

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