西菱電機は2024年3月18日、ソフトバンクの子会社ビー・ビー・バックボーンと販売代理店契約を締結し、PHSに代わる次世代通信規格sXGPに対応したプライベートLTEシステムの販売を開始すると発表した。
sXGPは、PHSの1.9GHz周波数帯を利用した免許不要の自営通信用TD-LTE規格で、病院や工場などで利用されてきた自営PHSの後継サービスとして注目されている。これまでの音声通信に加え、データ通信が可能なプライベートネットワークを構築できるほか、LTE方式のSIM認証の採用で、秘匿性が高く信頼性を兼ね備えた通信が可能となる。また、スマートフォンやネットワークカメラ、センサー、IoT機器など多様なデバイスをワイヤレスかつセキュアに接続できるなど、自営PHSと比べて活用の幅が大きく広がるという。
公衆PHSが終了する一方、自営PHSは現在も市場に数多く残っており、特に医療業界や製造業等ではその置換えはもとより、通信インフラの高度化が求められている。西菱電機は、このプライベートLTEシステムの構築、運用を通して、病院や工場等が抱える効率化や生産性向上をはじめとするDX課題をサポートする。