NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2024年5月15日、Skydio製のドローン「Skydio X10」の性能検証を同年4月に実施したと発表した。同検証では、セルラードローン化を予定している「Skydio X10」の実利用を想定し、河川巡視・鉄塔点検・夜間飛行の検証を行った。
具体的な検証内容は下記の通り。
①河川の巡視
「Skydio X10」は最大飛行時間40分であり、河川などの巡視業務での活用が期待されている。同検証では、河川敷1km以上を飛行し、撮影映像を遠隔地に伝送しながら飛行できることを確認したという。
②鉄塔点検
「Skydio X10」は最大128倍のデジタルズームを有し、詳細な点検業務での活用も期待されている。同検証では、通信鉄塔の周囲を飛行し、ズーム機能を活用して撮影を行うことでボルトなどの詳細部分を確認することができたとしている。
③夜間飛行
「Skydio X10」は暗所での自律飛行が可能なため、従来飛行が困難だったトンネルや夜間の点検業務での活用が期待されている。同検証では、暗所での飛行を確認することで、照度が限られる場所・時間帯であっても障害物を回避し安全に飛行できることを確認したという。
NTT Comは、今後もSkydioとの連携をさらに深め、セルラードローン化する「Skydio X10」を中心に、モバイルと自律飛行型ドローンを組み合わせながら社会課題解決に取り組んでいくとしている。また、インフラ領域でSkydio協力のもと、「Skydio X10」のユースケース創出を行う「『Skydio X10』ユースケース創出プログラム」を同日より開始する。