川口市「たたら祭り」の混雑状況をAIでリアルタイム可視化 NTT東日本

埼玉・川口市たたら祭り実行委員会と、NTT東日本埼玉南支店は2024年8月30日、8月24日・25日に開催された「第44回たたら祭り」において混雑状況をAIでリアルタイムに可視化し、来場者の安全管理と混雑緩和を図るサービスを提供したと発表した。

「たたら祭り」混雑状況の可視化イメージと構成イメージ

「たたら祭り」混雑状況の可視化イメージと構成イメージ

たたら祭りは川口オートレース場やその周辺を会場として開催される川口市最大の祭りで、毎年多くの人出で賑わい、今年は約30万人が来場した。来場者の安全性と利便性向上が課題となっており、昨年AIを利用した混雑状況のリアルタイム可視化の実証実験を行った。その効果を踏まえ、今年は実サービスとして提供したという。

同サービスでは、祭りの会場に2台のカメラを設置し、その映像内の人物をAI画像解析で検知。検知された人物情報を自動で秘匿化した映像をたたら祭りのホームページで公開した。来場者はホームページを閲覧することで直感的に混雑状況を知ることができたほか、入場規制の有無も確認できた。AI映像解析の仕組みには「NTT東日本クラウドサービス ギガらくカメラ・映像解析オプションサービス『PLACE AI』」を活用した。

また、映像内の人数を時系列で自動的に把握することができ、運営側はその情報を会場への入場規制判定や来場者の動線誘導に活用したということだ。

映像内の人数を時系列で可視化(写真左)。バス停にはたたら祭りホームページにアクセスするQRコードを設置した

映像内の人数を時系列で可視化(写真左)。バス停にはたたら祭りホームページにアクセスするQRコードを設置した

加え、GPSを用いて当日の人流データを取得した。このデータを基に来場者のルートや混雑ポイントの分析を行い、次年度に向け適切な人員配置や来場者の動線誘導などに活用できるか検証するとしている。

 

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