NTTドコモは2020年9月8日、新潟県佐渡島にて、眼鏡型ウェアラブル端末「スマートグラス(AceReal One)」を活用して、佐渡島特産「おけさ柿」の栽培を技術指導員が遠隔から指導する実証実験を開始すると発表した。あわせて、経験の浅い農業従事者の早期の技術取得をめざし、熟練者の技を3D映像で記録する実証実験も実施する。
同社によれば、AceReal Oneの活用と3D動画撮影による技術伝承を組み合わせた農業支援は、全国で初の取り組みという。
実証実験のイメージ
佐渡島では、高齢化により農業の担い手が減少する後継者問題を抱えており、新規参入者や臨時の農業従事者に栽培技術を伝えていくことが重要課題となっている。今回の取り組みにより、栽培技術を「見える化」し、経験や勘に頼らない農業をめざすとしている。
実験では、スマートグラスを装着した現地作業員の作業状況を映像等で遠隔地の技術指導員と共有。指導員は画面上で作業員の手元を確認し、作業手順を指示し、現地の農業従事者がその手順を参照しながら作業を行う。