ドコモが5Gオフィス実証を開始、MEC活用で「離れた場所でも隣にいるかのように」

NTTドコモは2021年2月1日、コクヨと、5Gを活用したオフィスソリューションの実証実験を開始した。

発表によれば、本実証実験は、リモートワークの増加に伴ってオフィスにおける雑談やちょっとした会話の機会が減少し、チームで仕事を進める際に重要な濃密なコミュニケーションが形成しにくくなっていることを背景としており、こうした人と人との対面行動やチーム活動の停滞を解決し、シームレスでハイコンテクストなコミュニケーションを実現するための取り組みだ。ドコモのネットワーク内に設けたMEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)基盤である「ドコモオープンイノベーションクラウド(クラウドダイレクト)」と、コクヨが企画しソニービジネスソリューションが開発した高画質・低遅延を実現した専用アプリケーション「ANYBODY ANYWHERE(仮称)」を組み合せたサービスの有用性を確認する。


本実証実験のシステムイメージ

ANYBODY ANYWHERE(仮称)は、5Gを活用することで、ソロワークで離れた場所にいても、まるで隣にいるかのような感覚を実現し、メンバーの一体感を高めるチーム力強化のための専用アプリケーション。5G接続端末には、ソニーモバイルコミュニケーションズの5Gミリ波帯対応デバイス「Xperia PRO」を使用。ドコモオープンイノベーションクラウドに接続し、従来のオンライン会議では実現が難しかった高画質かつ低遅延の複数人同時会話などを検証する。

また、今回の実証実験にあたり、コクヨ新品川オフィス「品川 NX(仮称)」(東京都港区)の一部ワーキングフロア及び多目的ホールで5G通信を開始。様々な企業が共同研究に参画できるラボ施設としての情報発信をサポートしていくとしている。

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