NTTドコモは2021年10月26日、オープンな無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の海外展開を目的とした「5GオープンRANエコシステム」に、日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)が新たに参加すると発表した。パートナーは13社となる。
ドコモは同エコシステムにおいて、オープンRANの普及につながる柔軟で拡張性が高い仮想化基地局(以下、vRAN)の 2022年度の商用化、海外通信キャリアへの提供に向けた取組みを推進している。
また、HPEを加えた同エコシステムのパートナー13社と共に構築するオープンRANでは、2021年度末までに現状のvRANに比べて伝送速度・セル数を3倍以上に拡張し、さらに消費電力を2分の1以下に削減することを目指し、10月よりvRANの性能評価などの検証を開始する。
HPEは同エコシステムにおいて、これまで培ってきたサーバー技術を中心に上記性能目標の実現に貢献することで、海外通信キャリアのニーズにこれまで以上に柔軟に応えることが可能になるという。
ドコモは、横須賀のドコモR&Dセンタに設置する検証環境を2021年度末までに海外通信キャリアが 遠隔で自由に利用可能とすることで、海外通信キャリアも含む幅広いステークホルダーとの連携をさらに深め、多様化するニーズに柔軟かつ迅速に応えられるオープンネットワーク、特にオープンRANやvRANの早期普及に向けて、技術やノウハウの確立に貢献していきたいとしている。