NTTドコモビジネスは2026年5月26日、モバイルネットワーク内に配置したコンピューティングリソースであるMEC(Multi-access Edge Computing)と、MECへのダイレクトなアクセスを可能にする回線サービスを組み合わせたdocomo MECにおいて、GPUなどのコンピューティングリソースのオンデマンド供給を実現する実証実験に成功したと発表した。
実証では、通信端末からMECまでのネットワークおよびMEC上にあるGPUなどのコンピューティングリソースを動的に割り当てられるようにするアーキテクチャを構築し、オンデマンドでのコンピューティングリソース供給と、最寄りのMECへの自動ネットワーク接続を実現できることを検証した。
docomo MEC上で、アプリケーション実行環境の柔軟な配置・制御を可能とする基盤や、コンピューティングリソースの動的割り当て・制御を行うコントローラー、端末の近くのMEC拠点に自動接続を行うネットワーク制御機能に至るまでを一体的に実装することで、オンデマンドなリソースの供給に成功したという。
また、実証ユースケースとして東海と東北のイベント会場において3Dコンテンツ配信を題材とした検証を行った。高負荷な3Dレンダリングを伴うアプリケーションであるドコモの「MetaMe」および「GT6551」を東海と東北のMEC上で動作させ、イベント開催地に一番近いMECへの通信によりアプリケーションへGPUなどのコンピューティングリソースを自動割り当て・増減できるか検証した。

結果、イベント時のオンデマンドなGPU増減に伴うコンピューティングリソースの動的割り当て、ならびにイベント開催地の場所に応じた最寄りのMEC基盤への自動接続が可能であることを確認したという。

NTTドコモビジネスは今回の実証成果をもとに、MECとGPUaaS(GPU as a Service)を連携させたサービスの開発に取り組む。具体的な適用分野としては、警備システムやドローン、建設など、機密性の高い入力データを扱い、セキュアな閉域環境で完結するAI推論処理が求められる分野を想定しているという。