ソナスの「UNISONet」を自由自在に 双方向・低遅延LPWAの組み込み用モジュールのデモを展示

ソナスはIoT向けにルーティングレスのマルチホップ通信のUNISONetを提供している。UNISONetの特徴は「同時送信フラッディング」という転送方式を採用したことで、従来の無線に比べて優れた双方向性、低遅延性、安定性、省電力性などを実現したこと。

ソナスブースの展示の様子
ブースではインターネット回線を用いず、UNISONetを介した2台のPC間でチャットを高速に共有する様子が紹介されていた。説明員によると「基本的には1秒以下の低遅延で情報を共有できる」という特色を持つUNISONetを、分かりやすく紹介するためのデモンストレーションとのこと。実際のユースケースとしては、橋梁や建築物の劣化や崩落を防ぐためのモニタリング、工場の機械に取り付けたセンサーのログを送信するなどが多いという。

また、UNISONetは従来、加速度センサーなどと組みわせたシステム提供、もしくは個別のインテグレーションによる提供だったが、UNISONetの無線モジュール単体の提供も予定している(現在はサンプル提供)。これにより、ユーザーは自社製品にUNISONetを組み込めるようになる。

さらに同社は、センシングデータの確認などが可能なクラウドとUNISONetを収容できるRaspberry Pi(ラズベリーパイ)ベースのゲートウェイも今夏に提供予定で、無線モジュールと組み合わせることでユーザーは任意のセンサーでUNISONetを利用できる環境が整う。「今後も当社の無線モジュールを利用して、さまざまなアプリケーションを開発できる様子を説明していく」(説明員)。


UNISONetの無線モジュールを利用したセンシングデータをクラウドで確認するデモ
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