LoRaWANで駐車場の満空状態を安価に可視化

「駐車場searching」では、駐車場内の各車室(駐車スペース)にパーキングセンサーを設置し、磁場の変化で車両の有無を確認する。確認したデータをLoRaWANによってゲートウェイ(受信機)へ送り、さらにクラウド上のネットワークサーバーへ送信。駐車場の満空情報はWebブラウザを利用してスマートフォンやデジタルサイネージに表示することができる。

「駐車場Searching」の概要
「駐車場searching」の概要

従来の駐車場満空情報ソリューションは、パーキングセンサーを設置するための配線工事が必要だったが、駐車場searchingはLoRaWANを活用することでその必要をなくした。そのためユーザー企業は、低価格かつハイスピード(最短で申し込みから3営業日)でサービスの利用を始められるという。

レンジャーシステムズのブースでは、パートナー企業のミライトの駐車場にパーキングセンサーを設置し、ゲートウェイをミライトのオフィスに置いて、駐車場の満空情報をモニターに表示するデモも実施した。なお、ゲートウェイは有線LANと無線LANだけでなくLTEにも対応しているため、様々な場所に設置できるという。

左が駐車場の映像。右が駐車場の満空情報。パーキングセンサーが設置された車室のうち、実際に利用中の車室だけに車のイラストが表示されている。
左が駐車場の映像。右が駐車場の満空情報。パーキングセンサーが設置された車室のうち、
実際に利用中の車室だけに車のイラストが表示されている

Linuxを搭載したワンチップ小型のマイコンモジュール「Omega2開発キット」も展示した。米国のOnion社が開発したもので、PHPやRuby、Node.jsなど多言語による開発が可能。1000台以下の小ロット製品に適しているという。レンジャーシステムズは、ワイヤレスジャパン2018の開催初日である5月23日に同製品の販売を開始した。

1000台以下の小ロット製品に適した「Omega2開発キット」
1000台以下の小ロット製品に適した「Omega2開発キット」

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