今回のロードマップでは大きく4つの方向性が示された。
(1)大容量低遅延データ通信方式
(2)データセントリック型ICTインフラの実現
(3)多地点、超高速、低遅延クラウドコンピューティングの実現
(4)ICTインフラにおけるエネルギー効率の飛躍的向上
コンピューティングのモジュール間、パッケージ間、チップ間のデータ伝送を段階的にこれまでの電気ベースから光ベースへと置き換えながらデータ伝送の経路を簡略化する。これにより、大幅なエネルギー効率の向上を実現する「フォトニックディスアグリゲーテッドコンピューティング技術」を開発するという。
IOWN技術開発のロードマップ |
これらの技術により、NTTでは大容量データを低遅延に伝達しながらAI制御を行うことにより、ヒトの知覚能力、反射能力を超越したシステム制御が実現しうるとしている。また、多数のAIシステムの協調により、社会規模の全体最適化や大規模シミュレーションを通じた未来予測が実現するという。