ソラコムは2026年6月30日、同社のデバイス通販サイト「SORACOM IoTストア」で、RTK(リアルタイム・キネマティック)測位対応GNSSレシーバー「QLM29HBAA-GM」の提供を開始した。

同製品は、Quectel Wireless Solutionsが提供するアンテナ一体型のGNSSレシーバー。GNSSモジュール、アンテナ、防塵防水ケースを一体化しており、USBまたはRS-232インターフェースでホストデバイスに接続して利用する。
農業機械の自動操舵、建設重機の位置管理、モビリティやロボットの自動走行制御などでは、数センチメートル単位の高精度な位置測位へのニーズが高まっている。一方、RTKは、屋外で受信環境が良好であればセンチメートル級の測位が可能だが、導入には対応受信機、補正情報サービス、通信環境を個別に用意する必要があり、IoTプロジェクトでは手間やコストが課題となっていた。
同社は同レシーバーとRTK補正情報サービスを組み合わせて提供することで、こうした課題に対応する。同レシーバーは一般的な測位信号であるL1に加え、建物や樹木などによる衛星信号の反射で測位誤差が生じやすい環境でも精度向上が期待できるL5にも対応する。
RTK補正情報の受信にはインターネット接続が必要となるが、同レシーバーは通信機能を有していないため、同社では「SORACOM IoT SIM」、「SORACOM Air for セルラー」を利用可能なホストデバイスやゲートウェイ機器と組み合わせることを推奨している。また、SORACOMプラットフォームの可視化・クラウド転送サービスと組み合わせることで、高精度な位置情報の活用を支援する。
価格は、USBタイプとRS-232タイプがいずれも1万4850円(税込、以下同じ)。64台一括購入の場合は1台あたり9900円で、受注生産のため納期は2~3カ月程度。RTK補正情報サービスは1アカウントあたり月額2970円で、GNSSレシーバー1台につき1アカウントが必要となる。