NTTとJAXA、MIMOで衛星-地上間の伝送容量を約2.7倍に LPWAを活用した広域センシングへ前進

NTTとJAXA(宇宙航空研究開発機構)は2026年10月23日、衛星MIMO技術とLPWAを活用した衛星センシング技術の軌道上実証実験の成果を発表した。

今回の実証は、全国に分散配置された各種センサーなどから取得したデータを、920MHz帯を使って低軌道(LEO)衛星に集約し、衛星MIMO技術を用いて地上局へ伝送する仕組みの構築を目指すものだ。昨年12月に打ち上げられた小型人工衛星「革新的衛星技術実証4号機(小型実証衛星4号機)」には、NTTが開発したLEO衛星MIMO/IoT 伝送装置(LEOMI)が搭載されており、今年3月より定常運用を開始している。

今年5月に実施した実証では、衛星MIMO技術により、単一アンテナを用いる従来方式と比べて2倍以上の大容量化を実現。衛星センシング技術に関しては、地上の異なる2地点からLEO衛星に向けて920MHz帯のLPWA信号を同時に送信し、衛星で受信した2つの信号を正常に分離・復調できることを確認したという。

発表の趣旨

同技術が確立されれば、より高精細な画像やレーダー情報の取得・伝送が可能となり、気象情報や地形変化、海洋環境などの観測精度の向上や災害予測の高度化が期待できる。また、モバイル網の電波が届きにくいエリアでも、インフラ設備の点検や環境モニタリング、スマートメーターによるデータ収集など、幅広いIoT用途への活用が見込まれる。

無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。