NTT西日本は2024年12月13日、同社が運営するオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」にて、IOWN APN(オールフォトニクス・ネットワーク)を活用した遠隔コミュニケーションに関する実証を開始した。同日に開催されたNTT西日本 グループ会社事業説明会にて発表した。
QUINTBRIDGEは2022年3月、大阪市にあるNTT西日本の本社敷地内に開設された。3フロアにシェアオフィスやワークショップスペース、100人収容可能なオープンスペースなどを有する。
企業や自治体、大学等を含めた法人会員は1643組織、個人会員も約2万3000人に及ぶ。年間400以上のイベントが開催されており、1日平均約300人の来場者が訪れるという。
QUINTBRIDGEの利用者数が増え続けている要因の1つとして、NTT西日本 イノベーション戦略室の浦狩亜紀氏はQUINTBRIDGEが目指す姿のユニークさを挙げた。「事業会社が運営するイノベーション施設は、自社の製品・サービスを新たに開発するためにプレイヤーを集めるという構図が一般的。QUINTBRIDGEでは、NTTグループが介在しない、大学や自治体、スタートアップ間のマッチングも行われている」
会員同士の共創事例は66件、NTT西日本グループとの共創プロジェクトは22件に到達。昨年11月には、IOWNに関するユースケース創出に取り組むパートナーを募集する「Future-Build Powered by IOWN」の公募を開始した。