NTTソノリティがオープンイヤー型ヘッドホンを発表 音を操る独自技術を“ダブル搭載”

コンシューマー向け音響製品を手掛けるNTTソノリティは2024年7月18日に記者会見を開催し、オープンイヤー型ヘッドホン「nwm」シリーズのフラッグシップモデル「nwm ONE(ヌーム ワン)を同日より販売開始すると発表した。

新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、ZoomやTeamsなどを用いたWeb会議やオンライン授業などがスタンダード化した。外出自粛等によって高まった「巣ごもり需要」により、インターネット動画サービスの利用も大幅に拡大している。

これらを支えるのがイヤホンやヘッドホンなどの音響機器だが、「長時間装着していると耳が疲れる」「イヤホンをしていると周囲の人と会話ができない」といった声を耳にすることも多い。

こうした課題を解決すべく、NTTソノリティが開発・販売しているのがnwmシリーズである。nwmは耳を塞がない構造が特徴で、周囲の音と音声コンテンツを同時に聴くことができるという。

nwmシリーズのラインナップ

nwmシリーズのラインナップ

また、nwmの主力製品の1つである「耳スピ」シリーズには「PSZ(パーソナライズサウンドゾーン)技術」と呼ばれるNTTが開発した独自技術を採用。ある音波に対して逆相の音波を当てることで音波同士を打ち消し合い、耳元に音を閉じ込める技術だ。これにより、周囲への音漏れを防いでいる。

今年6月から販売開始したノイズリダクションマイク搭載イヤホン「nwm Voice Buds」には、NTTの特許技術「Magic Focus Voice」を導入。話者を特定する「ビームフォーミング技術」と必要な音だけを残す「スペクトルフィルター技術」を組み合わせ、必要な音と不必要な音を仕分けることが可能だという。

「PSZ技術」と「Magic Focus Voice」の概要

「PSZ技術」と「Magic Focus Voice」の概要

NTTソノリティ 代表取締役CEOの坂井博氏は、「音のテクノロジーをコアに、 “没入”ではなく“共存”をコンセプトにした製品開発を進めてきた。既存の音響ブランドとは一線を画している」と自信を見せた。

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