NVIDIAが一大イベント「GTC」をオンライン開催 テレコム、ネットワーキングの最前線がここに

NVIDIAは2021年4月12~16日、ビギナーからエンスージアスト(熱狂者)まで、テクノロジーを愛するすべての人に向けて、最先端の技術動向や活用事例などが集結するオンラインイベント 「GTC 2021」を開催する。

NVIDIAのジェンスン・フアン創業者/CEOによる基調講演をはじめ、約1400のライブセッションとオンデマンドコンテンツを用意しており、AI/ディープラーニングやグラフィックスはもちろん、ネットワーキング分野の最新動向も徹底的に掘り下げる。テレコム業界のビジネスパーソンにとっても見逃せないセッションが盛りだくさんだ。


NVIDIA ジェンスン・フアン創業者兼CEO

国内テレコム業界のリアルが分かる

5G vRANの最新動向を知りたいなら、エリクソン、富士通、ソフトバンクのセッションは必見である。エリクソンはリアルタイムシミュレーションのためのオープンプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」を活用した5G無線環境のシミュレーションについて語る。

富士通のセッションのテーマはO-RANだ。O-RAN準拠のO-RUとNVIDIA Aerial vRANソリューションの相互接続に関してデモを交えながら説明する。ソフトバンクはGPUを活用したvRANとMECの実現について、同社の考察とデモを披露する。

最新のエッジアプリケーションについては、NVIDIAとレッドハット、NTT東日本の3社によるセッションが参考になるだろう。クラウドネイティブなテレコムエッジの要件と、その具体例であるNTT東日本の「REIWAプロジェクト」について解説する。

今、世界のテレコム事業者はどうしてる?
世界のテレコム事業者はビッグデータとAIをどう活用しているのか。韓国のSKテレコムは「Spark」の新機能を用いて、ディープラーニングによるデータパイプラインの最適化を取り入れたネットワークデータ解析について紹介する。独Tモバイルは、対話型AIプラットフォーム「NVIDIA Jarvis」を拡張知能に応用し、同社のコールセンタースタッフの生産性とカスタマーサポートの品質向上を実現した道程を教えてくれる。

クラウドインフラストラクチャーのセッションには、マイクロソフトやLINEが登場。マイクロソフトは「Azure IoT Edge」と動画認識を高速化する「NVIDIA DeepStream」を活用したクラウドネイティブなエッジAIについて話す。LINEのセッションでは、エンジニアがOpen NetworkingとSRv6を駆使して設計・構成した大規模クラウドインフラストラクチャーの勘所や、これまでのチャレンジ、将来の構想を語る。

この他にも、GSMA、グーグル、 マベニア、NVIDIA、ベライゾン、ウインドリバーといったテレコム業界を代表する豪華パネリストによるディスカッション「エッジにおけるAIは、5G時代のキラーアプリとなりえるか?」や、NVIDIAとパートナーによるエンドツーエンド構成の産業向け5Gとテレコムエッジにおけるマルチサービスのデモンストレーションなど、注目セッションが満載だ。

GTC 2021の登録料は無料。ビギナーもエンスージアストも、今すぐ登録してテクノロジーの最先端に触れに行こう。

<GTC 2021>
開催日時:2021年4月12~16日(米国時間)
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