ノキア、人間の音声でネットワークを再構成できるAIを発表

ノキアベル研究所は2023年11月1日、「Natural-Language Networks」と呼ばれる研究成果を発表した。

Natural Language Networksは、自然言語処理とAI/MLモデルにより、単純なテキストまたは音声のリクエストを解釈して、ネットワークリソースの適切な組み合わせを自動的に割り当てるものだ。これにより、音声やテキストによるプロンプトでネットワークを操作できるようになり、ネットワーク管理の複雑さを解消すると同時に、エンドユーザーのニーズにより迅速に対応できるようになるという。

さらにNatural Language Networksは、そのアクションから継続的に学習し、連続するリクエストごとにネットワークをより最適化する。知識が増えて行くにつれ、サービスとアプリケーションのニーズを予測し、人間の介入なしにニーズに対して自ずから適応するという。

ノキアベル研究所のNetwork Systems Automationの研究リーダーであるクサバ・バルカン氏は「通信事業者は、ネットワークを設定するときに、技術カタログや複雑なAPIの説明を調べる必要がなくなり、代わりに『Yのサービスのために、Xのロケーションのネットワークを最適化してください』といったプロンプトで指示するだけで済むようになる。これらのリクエストにより、ロボットの自動化のために工場でワイヤレスネットワークを構成したり、コンサート会場でのソーシャルメディアへの大量のアップロードに対応できるようにネットワークを最適化したりできる」と述べている。

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