クラウド防犯カメラソリューションを展開するVerkadaは2025年12月5日、AI技術を活用した「動物検知」機能を新たにリリースした。Verkadaカメラが従来提供してきた「人」「車両」「動き」の検知に加え、動物をリアルタイムに検知・通知できるようになった。
これにより、近年深刻化している獣害対策や、熊(ツキノワグマ・ヒグマ)を含む野生動物の出没状況の把握に活用できる可能性が広がる。

本機能は、Verkadaカメラの画角に映り込む動物(鳥類・小動物・中型動物・大型動物など)を自動で検知・解析し、ほぼリアルタイムでのアラート通知などを可能にするもの。さらに、録画映像を効率的に検索でき、日中から夜間まで継続的に敷地状況を可視化できるという。
画角内での動物の動きや任意のラインの横断などを自動検知し、VerkadaスマートフォンアプリやEメールなどで通知。過去の映像から動物検知イベントを検索することも可能だ。
今回の機能提供にともない、長野県の商業施設で実証的な運用を行ったところ、これまで認識していなかった夜間の野生動物の侵入が確認できたという。ツキノワグマも検知できたことから、施設の担当者は来店客や従業員の安全対策にも活用できると評価している。

本機能はVerkadaカメラに基本機能として標準実装されているため、追加デバイスは不要。防犯目的と併用が可能だ。