最新の無線テクノロジーが一堂に会する「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP) 2026」では、測定・テストソリューションが見どころの1つだ。

測定器大手のキーサイト・テクノロジーは、現場での無線測定に対応する小型RF測定機器を中心に展示している。新製品の「FieldFox ハンドヘルドRFアナライザ Dモデル」は、小型・軽量の筐体に、スペクトラム解析や信号解析、ベクトル・ネットワーク解析などの機能を搭載する。

特徴の1つが、現場で取得した測定データを高速に転送できる点である。インターフェースとしてUSBに加えて光インターフェースも備え、取得したIQデータをPCへ高速にストリーミングできる。電波状況を現場で詳細に把握し、解析を行いたいというニーズに応えるものだ。
さらに、外付けのエクステンダーを接続することで、100~200GHz帯の測定にも対応できる。説明員によれば、「電池駆動でサブテラヘルツ帯の測定に対応できる機器は珍しい」という。6Gやサブテラヘルツ帯の研究開発が進むなか、ラボだけでなく現場で高周波帯の測定を行う用途を想定している。
また、次世代のAI-RAN開発を支援するツールも力を入れてアピール。キーサイトでは、AIモデル学習から検証、エミュレーションまでを統合したAI開発環境を提供している。
「Channel Studio RaySim Tool」は、デジタルツイン空間上で電波伝搬をシミュレーションするツール。ブースでのデモでは、京都駅周辺に基地局を設置した場合を例に、電波伝搬の状況を動画で確認できる。

RANを稼働させた場合の挙動をシミュレーションする「AI-RAN Simulation Toolset」も紹介。複雑なRANシナリオを想定し、AIモデルのトレーニングやテスト、ベンチマークに用いるネットワークモデルやデータセットを生成するためのソリューションとして、今後の製品化を見据えて開発を進めているという。
このほか、USBでPCに接続して使用する小型・軽量のネットワーク・アナライザ「Streamline VNA」や、同じく小型・軽量化を図ったアナログ信号発生器「AP500x」シリーズなども展示。同社の測定・評価ソリューションの裾野の広さが体感できるブースだ。
