アンリツ、次世代5G端末の性能評価に対応した新試験ソフトを提供開始

アンリツは2025年7月15日、5Gの新たな技術仕様に対応した無線性能試験(RF試験)ソフトウェアオプション2製品の提供を開始した。

オプション2製品は、3GPPのRelease 17で定義された技術に準拠するものであり、同社の測定器「MT8000A」に搭載して使用する。

1つは、下り通信(DL)において従来の256QAMと比較して約25%のスループット向上を実現する「1024QAM変調方式」の試験に対応する「MX800010A-022」。もう1つは、上り通信(UL)において通信状況に応じてアンテナを動的に切り替える「Tx Switching 2Tx to 2Tx」技術の試験に対応する「MX800010A-019」だ。

5Gの商用化以降、AR/VRや8K動画、SNSでのライブ配信など、高帯域・低遅延を要するサービスが急増し、より高速かつ安定した通信環境の整備が課題となっている。1024QAM変調方式とTx Switching 2Tx to 2Tx技術はこうした課題に対応する技術として注目されており、各国で導入に向けた技術検証が進むなか、2製品は5G端末の送受信性能を正確かつ柔軟に評価できる試験環境を実現するという。

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