JTOWERは2023年6月23日、東京都の島しょ部に位置する神津島村鴎穴地区にて、屋外タワーシェアリングによる5G電波環境整備を実施すると発表した。
屋外タワーシェアリングとは、屋外での基地局設置用の鉄塔・コンクリート柱・ポール・アンテナなどをJTOWERが保有・運用し、携帯キャリアをはじめとする通信事業者等に活用してもらう仕組みだ。通信事業者等の設備投資、運用保守にかかるコスト削減により効率的なネットワーク整備が実現することに加えて、工事回数が減ることによる環境負荷の低減、景観への配慮にもつながるという。
JTOWERは、総務省「携帯電話等エリア整備事業」による補助金も一部活用し、これまで通信環境が十分ではなかった地方エリアを中心に、2022年度までに全国で95本の屋外タワーの建設を完了しており、準備が整ったものから順次、携帯キャリアへのサービス提供を開始している。
今回実施する神津島村での屋外タワーシェアリングでも同補助金を活用することとなっており、総務省の関東管内では初となるインフラシェアリング基地局に対しての補助金交付決定となったという。