パナソニックEWネットワークスは2023年2月27日、無線アクセスポイント向けマルチギガスイッチングハブ「MXG-ML8THPoE++」を発表した。2023年10月に発売する。
MXG-ML8THPoE++は、1ポート当たり最大95Wまで給電が可能なPoE++をサポート(装置全体240W/8ポート平均30W)。主にIEEE802.11ax(Wi-Fi6)対応の高速無線アクセスポイントやローカル5G基地局との接続に最適という。ダウンリンク全ポートがマルチギガに対応しており、10Gbpsアップリンクポートを標準装備している。
さらに、高精度な時刻同期を実現する「PTP(Precision Time Protocol)」機能に対応。ローカル5Gシステムの基地局同士の高精度な時刻同期がPTPで可能なため、基地局ごとのGPS設置工事が不要になる。
ネットワークの運用管理を支援する機能として「UDLD」「sFlow」を搭載している。UDLDは通信経路の異常の有無を確認するプロトコルであり、sFlowは、スイッチングハブ等のネットワークデバイスを流れるトラフィックをモニタリングするプロトコルだ。これにより、リンク監視やネットワークトラフィック監視で通信障害の迅速な特定が可能になる。
また、本製品の光ファイバ接続時用の拡張SFPモジュール(別売)も同時発売する。
MXG-ML8THPoE++の希望小売価格は30万6900円(税込・工事費別。以下同)。拡張SFPモジュールは2種類あり、10GBASE-SR SFP+ Module(i)が14万9270円、10GBASE-LR SFP+ Module(i)が43万5160円。