東陽テクニカは2023年11月15日、アンリツとスウェーデン・RanLOS(ランロス)社が開発した「5G車載アンテナOTA測定ソリューション」の販売を開始した。東陽テクニカが日米中で代理店を務めるRanLOS社のポータブルアンテナ試験システムと、アンリツの5Gネットワークシミュレータを組み合わせたもので、東陽テクニカがコンサルティングも含めた販売を行う。
自動車を走行させない静的な条件下でのスループット性能とアンテナ放射パターン特性の最適化、およびダイナモメータを用いた動的環境下での自己EMC干渉によるスループットの劣化を評価可能。自動車、ミニバス、自律型輸送車両などのアンテナ・通信性能を定量的に評価する。
従来の車載アンテナ評価システムは専用のOTAチャンバーを必要とし、高額な初期投資を伴うという課題があったが、本ソリューションは既存のEMC試験用電波暗室に統合できるため、導入コストを大幅に抑制するという。