IP無線機とスマホで相互通話、ソニー子会社とスマートウェーブが共同開発

トム通信工業は2022年8月29日、IP無線機とスマートフォンの間で相互通話できるサービスを同年9月1日に国内法人向けに提供開始すると発表した。サービス名は「スマートウェーブ連携サービス powered by Callsign」。

本サービスは、トム通信工業の社内分社であるスマートウェーブ・テレコミュニケーションズとソニーマーケティングと共同開発したもの。物流・交通、警備業、自治体等で利用されているトム通信工業の車載型IP無線機「SV-2000」や「携帯型IP無線機「SK-5000」とスマートフォンとの間で通話が可能になる。

本サービスの利用イメージ

本サービスの利用イメージ

スマートフォンでの通話は基本的に1対1に限られ、同時に多数の関係者で情報共有を行う場面に適さない。そのため、スマートフォンに無線機と同様の機能を持たせるアプリケーションも開発・販売されているが、その多くはスマートフォン同士の通話機能に限られていた。

今回開発したサービスは、スマートフォンに無線機の機能を持たせるソニーマーケティング開発のアプリ「Callsign」を用いており、同アプリをインストールしたスマートフォンと、スマートウェーブ社のIP無線機の通話を可能にした。

無線機で使われる「全グループ通話」「グループ通話」「個別通話」に対応しており、指令局や車両等の移動局との通話も可能。スマートフォンの使用が制限される運転者に対して、車両に設置された専用のIP無線機へ連絡することができる。

トランシーバー機能を持つ端末を増やしたい場合にも、既存のスマートフォンを無線機として活用できるため、新たな端末を調達する必要が柔軟な端末の増設が可能だ。

IP無線機とスマートフォンの位置情報を表示

IP無線機とスマートフォンの位置情報を表示

また、スマートフォンのGPS機能を活用して無線機と同様に指令局での位置情報把握が可能。無線機とスマホの位置を同一画面に表示できる。

利用料金は、1台あたり月額1800円(税抜)。

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