BIPROGYとユニアデックス、オンプレVMwareのクラウド移行を支援

BIPROGYとユニアデックスは2025年12月18日、オンプレミスのVMware環境からクラウド環境への移行を包括的に支援する「クラウド移行パック」の提供を開始したと発表した。

2023年のBroadcomによるVMware買収を受け、ライセンス体系や価格が大きく変更された。これを契機にオンプレミスでVMware vSphereを利用してきた企業の間でクラウド移行を検討する動きが進んでいるが、クラウド移行に関するノウハウや人材の不足、既存業務への影響、移行後の運用・セキュリティ確保、コスト見通しの不透明さといった課題が顕在化し、意思決定に踏み切れないケースも少なくない。

こうした状況を受け、両社はAWSおよびMicrosoft Azureへの移行を想定したパッケージ型サービスとしてクラウド移行パックを開発した。同サービスでは、仮想サーバー10~50台規模のシステムを対象に、簡易アセスメントやオンボーディング支援、クラウド基盤の構築、移行作業、運用監視に加え、専用回線の提供までをワンストップで支援する。最短約3カ月でクラウド環境での運用開始が可能だとしている。

オンプレミスのVMware環境からクラウドへ移行する構成例を示した図。上段はAWS、下段はAzureの場合を示す。既存システムとクラウドを専用回線(AWS Direct Connect/Azure ExpressRoute)で接続し、簡易アセスメント、基盤移行サービス、クラウド基盤構築、バックアップや監視などの運用サービスをパッケージで提供する流れを図解している。

モデル構成例(VM10台の場合)

また、24時間365日の運用監視体制や専用回線の導入により、移行後の信頼性やセキュリティ確保にも配慮した。移行作業と運用を一体で支援することで、利用企業の管理負担を軽減し、段階的かつスムーズなクラウド移行を後押しするという。

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