ロジクール 執行役員で法人事業本部長を務める野村宜伸氏によれば、今回発売する「Rally Bar」は、これまで同社のラインナップに欠けていた領域をカバーする製品だという。4~5人程度の小会議室向け「MeetUp」、大規模会議室向けの「Rally」の中間を埋めるものだ。
新製品のRally Barについて説明するロジクール 執行役員 法人事業本部長の野村宜伸氏。
Rally Barは白・黒の2種類のカラーが用意されている
「これまでは10人から15人程度の中規模会議室にフィットしたものがなく、大規模向けのRallyで代用してきたがパーツが多くて配線も複雑だった。日本特有の『会議の都度レイアウトを変えたい』というニーズに対応するのに柔軟性が足りなかった」と同氏。新製品のRally Barは会議用カメラ、マイク、スピーカーが一体型で、かつ、音声/映像処理などを行う「コンピューティングも内蔵したオールインワンパッケージ」だ。大規模向けのRallyと遜色ない性能を備えながら、シンプルな構成のため取り回しがしやすく、運用性に優れるという。
Rally Barには複数のモデルがある。これまで同社製品で主流だった、PCにUSB接続して用いる「PCモード」に加えて、前述のようにコンピューティング内蔵で独立して使える「アプライアンスモード」の2種類を用意。Microsoft TeamsまたはZoomのライセンスをバンドルしたモデルも選べる。なお、PCモードとアプライアンスモードでは機能面での差があり、PCモードのほうが2画面の表示に対応するなど高機能だという。アプライアンスモードでも、HDMIケーブルでPCを接続すれば画面・資料共有ができる。
Rally Barの製品外観。接続等の操作は右側のタッチパネル端末で行う
1月20日に販売を開始するラインナップは下記の通りだ(価格は参考価格、税抜)。
「Rally Bar」:39万5500円 ※単体での購入の場合はUSB接続のみ
「Rally Bar」アプライアンス バンドルZoom版:52万6000円
「Rally Bar」PC バンドルZoom版:67万8000円
「Rally Bar」PC バンドルTeams版:68万8000円
「Rally Bar」アプライアンス バンドルTeams版は2021年春の発売を予定している。
Rally Barの本体は横幅90cmで、モニターの上または下部に取り付けることもできる。カメラはパン・チルト・ズームが可能だ。発話者にフォーカスする機能や、会議室内での人の移動を認識して参加者全員が画角内に収まるよう自動フォーカスする機能などを備える。2年前から販売する大規模向けのRallyに比べて、画質や自動フォーカスなどの処理速度は向上している。