ネットワン、自社LLMシステム「NELMO」を運用開始

ネットワンシステムズは2024年8月2日、同社独自の生成AIを活用したnetone LLMシステム「NELMO」を開発し、運用を開始したと発表した。

今回の開発にあたっては、生成AI開発に関してナレッジを多く持つ米Databricks社の開発支援サービス「Delivery Solution Architect」「Professional Services」を利用。業務への効果が高い順に実装計画を立て、設計・実装およびLLMOps(大規模言語モデル運用)の仕組みづくりをDatabricks社の「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」上で行ったことにより、わずか3ヶ月で本番環境として社内リリースを実現したという。

NELMOの主な機能は下記の通り。

①Virtual Agent(社内技術Q&A支援)機能
ネットワンシステムズでは、エンジニアから技術に関する質問を受け付け、これまで社内で蓄積したナレッジから回答し、該当する回答がなければメーカーへ問い合わせるなどのやり取りが年間数千件発生しており、質問者・回答者ともに非常に多くの工数が掛かっていたという。そのため、エンジニアにとって多くの工数が割かれているこの社内技術Q&A業務を、Virtual Agent(質問に基づいて回答や指示を提供する機能)で自動化した。

問い合わせ数が多いメーカー1社から実装を開始し、この機能を既存業務フローに組み入れた。これにより、問い合わせのために別システムにアクセスするという手間を減らし、かつ利用者が生成AIを意識することなく、従来の業務の中で自然に利用できるようになり、一部業務についてはエンジニアの工数を約22%削減することに成功したという。

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②議事録生成機能
Web会議などの録画データをアップロードすることで、文字起こしや要約、結論、課題などを出力する。従来、人が作成する際には1時間ほどかかっていたが、同機能を利用することにより、1分程度で出力できるため、大幅な工数削減が実現。議事録生成機能は営業・技術・事務職など、職種に関係なく利用できる汎用機能であり、毎日約30件の議事録が同機能を利用して作成されているという。

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