大和証券は、ゼットスケーラーのゼロトラストセキュリティソリューション「Zscaler Internet Access(ZIA)」の導入を完了した。また、「Zscaler Private Access(ZPA)」の導入も決定した。ゼットスケーラーと導入を担当した大和総研が2022年9月21日に発表した。
大和総研は、大和証券のセキュリティ強化策を2つのフェーズに分けて取り組んでおり、ZIAの導入がフェーズ1に相当する。
大和証券は今回、従業員がオフィスや店舗、自宅などで利用する2in1端末(1万2000台)とスマートフォン(7000台)を対象にZIAを採用し、今年3月に実装を完了した。ZIAはインターネットやSaaSへのアクセスに対して、セキュリティ機能を提供するクラウドサービスだ。
リモートワークの普及により様々な場所やデバイスから多様なサービスが利用可能になっていること、パブリッククラウドサービスや提携先企業システムを相互利用する形でサプライチェーンが拡大する一方、サプライチェーン攻撃などのサイバー犯罪の高度化が進んでいることなどを鑑み、パブリッククラウドなど社外の通信時のセキュリティ強化を図るためZIAを導入したという。大和証券ではZIAにより、1日あたり9000万トランザクション、4TBの通信制御を実現している。
フェーズ2ではZPAを活用し、オンプレミスやクラウド上にあるプライベートな業務アプリケーションへのアクセスのセキュリティ強化を図る。ZPAは、リモートアクセスVPNを必要とすることなく、プライベートアプリケーションへのセキュアなアクセスを提供するクラウドサービス。ZPAの実装は2023年3月に完了予定だ。